『クソッ!!』




修平は怒りを露わにして座りこんだ。




『咲 ごめんな…… 咲がいじめられてんのに俺咲の事助けてる事も守る事もできねぇ 河野がいじめてるって分かってんのにさ……』




「いいよ 充分だよ!?」




『充分じゃねぇよ………』




修平は咲に背中を向け俯いた。




「しゅうちゃん 泣いてるの?」




『泣いてねぇよ』




「私の為にごめんね?」




『だから泣いてねぇし てか咲は強いな』




「強くなんかないよ しゅうちゃんがいるから学校も来れるんだよ!? それよりお弁当食べなよ? 体育の後でお腹空いてるでしょ?」




『俺だけ食えねぇよ』




「じゃあ少し貰うから お昼食べよ?」




『そうだな』




修平は鼻をすすりながら制服の袖で涙をふき取るような仕草をし咲の方を向いた。




『じゃあ食うか』




「うん」




そして咲と修平は修平のお弁当を半分こしながら食べた。