その日の体育はバレー




咲は修平の方へと目をやる。
修平は運動が得意なのかトスもパスも外す事なく決めていた。




修平に目を奪われてると咲にボールがぶつかった。




『あっ ごめ~ん 見えなかった』




当ててきたのはやっぱり河野だった。




修平は夢中になっていて気づかない。




『おい 何してるんだ?』




先生が声をかける。




『ちょっと休憩で~す』




『おい 勝手に休憩するな』




『は~い』




『いいから戻れ』




顎を使い戻るよう促す先生。




『お前いじめられてんのか?』




さっきの光景を見ていたのか先生が言ってきた。




『さっきのは意図的だろ? それにお前のクラス前もいじめあっただろ?』




「大丈夫です」




『まぁ何かあったら早めに担任に言うようにな』




「はい」




咲はペコリと頭を下げ頷いた。