証

その日は実験があり移動教室、その次が体育と続いていた。




教室に戻り体操着を持ち体育館へ向かい更衣室で着替えるため体操着の入った鞄をあけた。




そこには無残にも切り刻まれた体操着が入ってた。




『あ～ぁ 田村さ～ん これじゃあ着られないね』




嫌みそうに微笑みながら言う河野。




咲は思いっ切り河野を睨んだ。




『何よ その目は? まるで私がやったみたいじゃん てか私だけどね 笑』




河野は笑いながら言った。




『まぁまたストレス発散の道具見つかってよかった あっ あんたの上履き近くの川に捨てたから』




相変わらず不適な笑みを浮かべながら言う河野。




「ちょっと」




『何? 私に反抗しようったって無駄なんだけど』




「何でこんな事するの 何で愛ちゃんいじめてたの?」




『あんたには関係ないじゃん』




河野は咲の顎を思い切り掴みながら言った。




『次はこの可愛らしい顔に傷つけようかしら 笑』




そう言う河野の手を振り落とし咲は更衣室を出た。




その日はお腹が痛いと言う理由に体育を見学する事にした。