『だってよ』
不満そうに言う修平。
咲も席に着こうと椅子を出すとガムがベッタリと着いていた。
「何これ……」
修平の席からでも見えたのか修平は怒ったように立ち上がり再び河野の元へ向かった。
『お前 咲いじめたら許さねぇ言ったはずだろ!?』
『はっ あんた朝から何なん? 意味分かんないし』
『咲の椅子のガムお前だろ?』
『そうだったら何なの?』
『てめぇ!! 何もかもお前が関わってるって分かってんだよ!!』
『じゃあ殴るでもなんでも好きにすれば?』
『お前 絶対許さねぇから!!』
修平は河野の机を蹴り跳ばすと咲の椅子についたガムを拭った。
『しゅうちゃん ありがと』
『おぉ』
河野への怒りが治まらない修平は一言返事をし席に着いた。

