その日学校へ行くと咲の上履きがなかった。




「あれ?」




誰かが間違えたのかと思い他のげた箱を見ても外履きはあっても上履きはなく間違えてないようだった。




キョロキョロと周りを見てもない。




『咲 キョロキョロしてどうした?』




丁度登校してきた修平が言ってきた。




「上履きがないの」




『誰か間違えたんじゃね?』




「うん……」




『とりあえず教室行く? 俺がみんなに聞くよ』




「ありがと」




咲はニコッと言い来客用のスリッパを履き教室へ向かった。




『誰か咲の上履き間違えて履いてねぇか?』




教室へ入ると早速聞く修平。




女子は上履きを確認しそれぞれに『間違えてない』と言った。




すると修平は河野に歩みより言った。




『お前知らねぇ?』




『はっ? 私が知るわけないじゃん てか疑ってんの??』





『まぁな お前は愛ちゃんいじめてた事実あるしな』




『やめてよ 知らないよ』




『あっそ そりゃ失礼しました』




「しゅうちゃん いいよ」




咲は修平の腕をひっぱり席に着くよう促した。