そして翌朝学校へ向かう。




『咲!!』




げた箱で上履きに履き替えてると修平の声に振り向いた。




『咲 おはよ』




「おはよう しゅうちゃん」




『あ~ 何か照れるな』




下を向き頭をボリボリする修平。




「私も照れる……」




『おぉ 教室行くか?』




「うん」




『あっ ちょっとだけ』




修平は咲の手を握りしめてきた。




「みんな見てるし……」




『いいの 自慢の彼女なんだから』




咲は恥ずかしそうに下を向く。




教室に向かう途中、ちょうど教室から出てきた河野に出くわした。




『あっ あんた達、随分仲良しね』




『お前には関係ねぇよ!! つか忠告しとくけど咲までいじめたら許さねぇからな!?』




『馬鹿馬鹿しい』




河野は鼻で笑い立ち去った。