屋上に行きいつもの場所へと行くと先約がいた。
直人だった。
直人は仰向けに寝そべっていた。




「あっ……」




『ん!? 何だよ?』




「いや…… 別に……」




咲は違う場所へ行こうとした。




『あのさぁ』




直人は起き上がり咲に声をかけた。




「何?」




『お前もあの女には気をつけろよ? いつも連んでるあの男にも関わらないほうがいいと思う』




あの女とはもちろん河野。
連んでる男とは修平の事だ。




「何で?」




『さぁな そのうち分かるだろ』




そう言い直人は起き上がり屋上から立ち去った。




「何なの? 何言ってんだろ?」




そんな事を思いながら咲は腰をおろしお弁当を広げた。




お昼休みも終わり教室に戻ると修平の姿があった。




「ねぇ 用事ってなんだったの?」




咲は何故か気になり聞いてしまった。




『たいした用事じゃないよ』




ニコっと微笑みながら言う修平。




『あのさ……』




微笑から緊張したような顔になり話をきりだした。




『部活終わったら時間ないかな?』




「あるけど……」




『じゃあちょっと話あるからあの公園で待ち合わせしない? 学校じゃちょっと嫌だし』




「うん 分かった」




そして部活となりそれぞれの部活へ向かった。




『じゃあ後でね』




「うん」




軽く手を振り咲は音楽室へ向かった。