3人は宿題の合間を見つけてはほぼ毎日会っていた。




愛は解放されたのが嬉しいのか人一倍明るく振る舞っていた。




そして夏休みも中盤に差し掛かった。




『あのね 今日2人に言わなきゃいけない事があるの……』




少し悲しそうな顔で言う愛。




[何?]




『あのね…… 親が離婚する事になって それで愛はお母さんを選んで、それでお母さん実家に戻る事になって…… だから愛、転校しなきゃなんだ……』




目に涙を溜めながら言う愛。




『ほんとはね 学校は辛かった だけど2人と離れるの寂しいよ……』




[愛ちゃん……]




『2人はこれからも愛の友達だよね?』




[当たり前じゃん!!]




『で……… いつ引っ越すんだ?』




『明日……』




「そんな 急だよ!! 何で言ってくれなかったの!?」




『ごめん……… 話すと余計寂しくなちゃう気がして、だから言えなかった…… ごめんね』




そして咲も泣きだした。




「愛ちゃんのバカ!! 愛ちゃんいなきゃ学校寂しいよ」




『修平くんがいるじゃん 修平くん 咲ちゃんの事よろしくね』




『あぁ……… でももういじめられなくて済むな』




『うん いろいろありがとう ずっとずっと友達だからね!! あっ プリ撮りに行こ?』




「それいいかも」




『だな』




そして3人はゲーセンへ向かいプリクラを沢山撮った。




店を出ると夕焼けがとても綺麗に空に渡っていた。




『じゃあ 愛 そろそろ行かなきゃ……』




「遊びに行くね」




『俺も』




『愛も遊びに来るね じゃあ………』




そして3人は別れそれぞれ家路に着いた。