そして翌日。




咲はいつものように愛と登校した。




学校に着きまた上履きの中身を確認する。




画鋲は入っていないみたいだった。




それから暫くは画鋲も入る事もなく、鞄も隠される事はなく平凡な日々を過ごせた。




『やっぱ誰かいじめてたんじゃね?』




いつものように屋上でお昼を食べながら修平が言う。




『う~ん』




「てか誰だよって感じだよね」




『今度見つけたら俺が懲らしめてやる』




手をグーに握りシュシュとボクシングポーズをする修平。




『てか修平くん優しいよね』




『んぁ!? つか女の子いじめる奴は許せねぇし 咲ちゃんも何かあったら俺に言えよ?』




「うん ありがと」




それから1ヶ月、2ヶ月と平凡な日が過ぎていった。