咲は下駄箱に行きうずくまってる愛を見た。




「愛ちゃんどうしたの?」




『靴がないの……あちこち探したけど見つからなくて…… 部活終わちゃう……』




「私も探す」




『咲ちゃん どうしたの?』




中田先輩がひょこんと顔を出し聞いてくる。




「友達の靴がなくて……」




『もしかして……』




中田先輩は一旦学校内に戻った。




『これかな?』




『ぁっ 愛の靴』




愛の靴はマジックで黒塗りされていた。




『てか、何だよ これ?』




『わからない……』




『愛ちゃん 誰かにイジメられてるの?』




愛は首を横に振る。




『でも、これって……』




『あったからいいんです 先輩ありがとうございました』




愛はマジックで黒塗りにされてるた靴を履き『咲ちゃん 帰ろ?』と言ってきた。




「うん じゃあ先輩 ウチらこっちなんで」




『おぉ 気をつけてな』




『バイバイ』と手を振り校門を出た。