『あれ?』




「どうしたの?」




『愛の鞄がない』




『誰か愛ちゃんの鞄知らねぇか?』




修平がクラスのみんなに聞いた。




『クスクス』




一部の女子が小声で笑った。




『何笑ってんだよ?
河野、お前知ってるのか?』




『さぁ?』




『さぁ?って何だよ? 河野、知ってんだろ!?』




『そう言えばぁ ゴミ捨て場で見たかなぁ』




河野は鼻で笑いながら言った。




それを聞き修平は教室を飛び出した。