『咲 夕飯よ』




暫くすると夕飯が出来たのか呼ばれた。




「いらない」




咲はそう答えた。




顔が合わせられなかったんだ。




「いらない」と言うと母も階段をおりて行った。




時計の音だけが静かに響く。




咲はベッドに横たわりボーとしていた。