『いらっしゃいませ 2名様ですか』




『喫煙でもいい?』




「はい」




『喫煙席で』




『かしこまりました』




席に案内され椅子に座った。




『好きなの食べていいよ』




男はタバコに火をつけながら言った。




「私にも頂戴」




『流石にダメでしょ 君が吸うの平気な態度できないし とりあえず咲に渡しとくよ』




男はブランド物の財布から一万円札を取り出し先に渡した。




「ありがとうございます……」




『注文決まった?』




「エビピラフ」




『もっと高いの食べていいんだよ?』




「じゃあこのハンバーグセット」




咲はハンバーグセットの中の一番高いのを指さした。




男は店員を呼び注目を告げた。