(ピンポーン)




数分すると、はると亜美が来た。




『とりあえず上がれよ』




〔お邪魔しま~す〕




『咲ちゃん 大丈夫?』




部屋に入るなりはるが聞いてきた。




「大丈夫だよ 熱もだいぶ下がったし」




『ならよかった てか酒買って来たから飲もう!! 咲ちゃんにはジュース買ってきたから』




「ありがとう」




咲ははるからジュースを受け取り一口飲んだ。




「てか私も酒飲みたい!!」




『お前は今は病人なんだから我慢しろ』




「え~ そうゆう直人だってバリバリ未成年じゃん!!」




『俺はいいの』




「何それ 意味不だし」




咲は口を尖らせ言った。




『何膨れてんだよ?』




「膨れてないもん」




『咲ちゃんは治ったら飲も? 俺も未成年だけど 笑 てか咲ちゃん酒飲んだ事ある?』




「ないよ だから飲んでみたいの!! たく一口頂戴!!」




『一口だけだよ!?』




咲はたくから酒を貰い一口飲んだ。




「ジュースみたい!! もう少しいい?」




『辞めときな?』




たくが取り上げようとした瞬間、咲はグビグビと飲んでしまった。




「ごめ~ん 全部飲んじゃたぁ あはは はい たくも飲め」



咲は空になった缶をたくに渡した。




『てかこれもうないし……』




「たく~ 何傷心してんだよ~ 飲め飲め」




咲はテーブルに置かれた酒をたくに差し出した。




「てか咲ちゃん酔ってる?」




「酔ってないぉ~ えへへ 飲め飲め」




咲はたくの背中をバシバシと叩いた。




『てか痛いんけど 笑』




「男が何言ってんだよ~ぉ そんなんじゃ女守れないぞ~ぉ てかあたしも飲む~!!」




『咲 お前酔ってんだからやめとけ』