「2人共、仕事帰りなんでしょ? 休みなよ?」




咲はさっきの表情とは変わって笑顔で言った。




『咲ちゃん 無理するなよ』




頭を撫でながら言うたく。




「無理してないよ 私は大丈夫 それに私にはみんながいるから」




『辛くなったら言えよ?』




咲はコクンと頷いた。




『じゃあ俺ら休ませてもらうね たくも家で寝ていいぞ』




『サンキュー!! じゃあお言葉に甘えて』




『咲ちゃん 適当にテレビとか見ていいからね』




『部屋あさっちゃダメよ~』




たくが女ぽく言った。




『あさってもなんもね~よ』




真はたくのおでこをパチンと叩いた。




『って~なぁ』




「プッ」




『あっ 咲ちゃん笑った』




「だって何かおかしいんだもん」




『それ俺が?』




「どうでしょう?」




『教えてよ~ あっ 俺お笑い芸人なろうかな!! 咲ちゃん笑ってくれるし!!』




『お前のネタなんか受けねぇって 笑』




『ひっでぇなぁ 咲ちゃん 俺面白いよな?』




『咲ちゃんが困るような質問するなよ ごめんね こいつとことんバカだから 笑』




「うん」




『今うんって うんって言ったよね』




「うん」




『ひでぇ~ 咲ちゃんもひでぇ~ もう俺寝る!!』




そう言いながらも笑顔なたく。




「たくって面白いね」




『そうか? まぁ明るいよな じゃあ俺も休むね』




「うん おやすみ」




たくと真は眠りについた。