真の家へ着くと真は着替えとタオルを出してくれた。




『ちょっとデカいけど風邪ひくから着替えな』




「ありがとう」




咲は脱衣場で着替えるとホットミルクを出してくれた。




『こんなんしかないけどけれ飲んで暖まりな』




「ありがとう」




咲はホットミルクを口にした。




『咲ちゃん 何かあったの?』




たくが心配そうな顔で聞いてきた。




『話たくないなら無理に話す事ないけど俺らでよかったら話てみて?』




真も言ってきた。




咲は一息おきゆっくり話だした。




家族の事。
両親が本当の親ではない事。
父親に襲われた事。




話すにつれて自然と涙がこぼれ落ちる。
咲は涙を拭いながら話た。




たくと真は真剣な表情で聞いてくれた。




『咲ちゃん 辛かったよね?』




たくの言う言葉にコクンと頷いた。




「私…… 行くとこないよ……」




『ここでもいいなら居ていいよ? もし俺が咲ちゃんにとって怖かったりすれば亜美かはるに話つけるから』




「ありがとう……」




咲はそう言う事しか出来なかった。