「しゅうちゃん 私どうしたらいいの?」




プリクラを見ながら涙が出た。




「愛ちゃん……」




だけど咲は愛に心配かけたくない思いがあって連絡が出来なかった。




一先ず咲は公園へ向かった。




愛と修平と学校を抜け出し遊んだ公園。
修平とやり直しを誓った公園。
公園には思い出が沢山刻まれていた。




咲はブランコに座り軽くこいだ。




「しゅうちゃん やっぱ私ダメだ……」




流れ落ちる涙と共にポツンポツンと冷たい物が感じ雨が降ってきた。




咲は移動する事もなくブランコに座っていた。




雨は次第に強くなり土砂降りに近い雨になった。




『……ちゃん』




遠くで声が聞こえた気がした。
だけど雨の音でかき消されてしまう。




『咲ちゃん!!』




目の前に人の気配を感じ顔をあげた。




『咲ちゃん 何してんだよ!?』




「たく…… 真……」




『傘もささないで何してんだよ!?』




「私…… もうダメだよ」




『とりあえず真の家近いんだから連れてこうぜ!?』




『おぉ』




『咲ちゃん 真の家行くよ!?』




咲はたくに抱えられ立ち上がったが歩く力もなく地べたに座り込んだ。




『咲ちゃん 俺に捕まって!?』



たくはおんぶの姿勢をし言った。
咲は首を横に振った。




『咲ちゃん 風邪ひくからとりあえず俺の家行くよ?』




真は咲を抱えるようにしたくにおんぶさせた。




数分歩くと真のアパートに着き部屋へと入った。