証

『咲 このままでいいから聞いて?』




母親はドア越しに話てきた。




『咲 あなたの事娘じゃないと思ってたら怒りもしないわ ご飯も作らない 娘じゃないと思ってたらあなたに構う事一切しないのよ? 確かに私とお父さんはあなたの本当の親じゃないわ だけど私達は本当の娘だと思ってるのよ 咲がそんなふうに思っていたなんてショックよ……』




「嘘 ばっかじゃん!! 私前聞いたんだから あの子がいなければいいとか私の事を邪魔者扱いしてるの聞いたんだから!!」




『咲 そんな事言う訳ないじゃない!?』




「ほっといてよ!!」




咲はベッドに横たわり布団を頭から被り声を殺し泣いた。