咲は玄関を開けた。




『咲 あんた学校も行かないで何やってるの?』




玄関に入るなり言う母親。




「あんたには関係ないじゃん!! 本当の親じゃないくせに母親ぶらないでよ!!」




『咲!!』




母親は思い切り咲の頬を叩いた。




『私は咲の事 本当の娘だと思って育ててるのよ!? お父さんだって本当の娘だと思ってるのよ!?』




それを聞いていた父親が居間から出てきた。




『咲 お前はそんな事思ってたのか? 咲は俺達の娘なんだぞ!?』




「あんたもこんな時に限って父親ぶりすんじゃねぇよ!!」




そう言い咲は部屋に閉じこもった。