そして週週間後、咲は久々に外へ出る事にした。




歩いているといつものコンビニが見えた。




『咲!?』




声の方を向くと直人が歩いてきた。




『お前どうしたんだよ!? 電話もメールもシカトじゃん!? てかお前痩せねぇ!? やっぱ何かあったのか?』




咲は涙が溢れ出し声を出して泣いた。




『どうしたんだよ!? 泣いてちゃ分かんねぇだろ!?』




「死んじゃった……」




『えっ!?』




「しゅうちゃんが死んじゃった……」




『はっ!? それまじで言ってんの!?』




「冗談で言える訳ないじゃん……」




『とりあえず場所移そうぜ?』




直人は咲の手を引きコンビニの端の方に腰をおろした。




『つかお前この手なんだよ!?』




直人がリスカの跡に気づいた。




「しゅうちゃんのとこ行こうと思って…だけどリスカじゃ死ねないんだね」




『はっ!? つか何バカな事してんだよ!? あいつが何で死んだか分からねぇけどこんな事してあいつが喜ぶとでも思うか? こんな事して喜ぶ奴なんかいねぇだろ!?』




「だって…… しゅうちゃん毎日会いに来るって言ったもん 約束したんだもん!! だから私が行けば毎日会えるもん!!」



そして直人は静かに話だした。




『咲 俺の親友な 去年死んだんだよ 自殺でな…… 俺に何も相談しないでさ 1人で悩んで1人で旅立った 俺 あいつの為に何一つしてやれなかった 今でも悔やむよ あいつ死んだ時 俺どうしていいか分からんかった だけどあいつの母ちゃんに前向いて歩いて行きなさい あの子の分も生きてあげて あなたが前向いて生きて行く事があのこにとっても何より幸せな事だからって 俺も暫くは今のお前と似た感じだったと思う でもこんな事しててもあいつが悲しむと思って だから俺は前向いて生きていくとあいつに誓った 今すぐには無理かもしれない だけどあいつの為にもバカな真似はするな』





直人は少し悲しそうな表情で話た。