証

そして咲は残りのカミソリをあて再び切って切って切り続けた。




その時、携帯が鳴った。
相手は直人だった。
だけど咲は電話に出る事もなく切り続けた。




再び携帯が鳴った。
今度は直人からのメールだった。
咲は切る手を止めてメールを読んだ。




『たくから聞いたけどお前何かあったのか?』




直人も学校へは行ってないらしく修平の死は知らないみたいだった。




だけど咲は返す事もなかった。




咲は修平の死から立ち直れず気がつくと常に切っていた。
腕は傷だらけだった。




咲は週週間は家から出る事もなく部屋に閉じこもりほとんど飲まず食わずだった。




その間、直人から電話やメールは来たけど電話も出る事もなくメールも返す事はなかった。