「しゅうちゃん 何で!? 約束したじゃん!! しゅうちゃん 死んじゃったの? 私、しゅうちゃんいなきゃやだよ!! 私を置いてくの? 置いて行かないでよ…… ねぇ しゅうちゃん…… 」




咲は揺すりながら何度も問いかけた。




修平の返事は返ってこない。
それでも何度も問いかけた。




「しゅうちゃん……」




咲はそのまま朝を向かえた。




「しゅうちゃん…… やっぱりもう起きないんだね? もう咲って呼んでくれないんだね……?」




『咲さん』




母親が霊安室に入って来た。




『ずっと側にいてくれたのね きっと修平も喜んでいるわ それからこれ 修平のポケットに入っていたそうよ』




母親は咲に小さな箱を渡した。




咲は包みを開け中身を見た。




「これ……」




『ペアリングね』




そこには英語で文字が刻まれていた。




「永遠の愛」