『修平…… 咲さんが来てくれたわよ』




涙混じりに言う母親。




「しゅ……ちゃん!? しゅうちゃん何でこんなとこにいるの? しゅうちゃん 寝てるの? ねぇ?」




咲は修平の肩を揺らした。




「しゅうちゃん 眠いの??」




肩を揺らすと同時に手が頬へ触れた。




「しゅうちゃん 冷たい…… しゅうちゃん 寒いの? 風邪ひいたの?」




『咲さん 修平は死んだの……』




「嘘言わないでよ!! 寝てるだけだもん!!」




『兄ちゃんは…… 兄ちゃんは死んだんだよ!! 辛いのはあんただけじゃないよ!! 受け止めたくないのはあんただけじゃないんだよ!!』




「しゅうちゃん起きてよ…… 何で起きないの? 毎日会いに来るって言ってくれたじゃん!! 私の事好きって言ってくれたじゃん!! ねぇ しゅうちゃん!?」




咲は激しく修平の肩を揺らした。




「しゅうちゃん……… 嫌だよ 置いてかないでよ………」




咲はその場に崩れ落ち泣き叫んだ。