『咲ちゃん 何だって?』




職員室の前で待っていたのか愛が声をかけてきた。




「やっぱ携帯だって 通りがかりに誰か見て告げ口されたみたい」




『そっかぁ でも咲ちゃん携帯もてて良いなぁ』




羨ましそうに言う愛。




「でもメールも電話もしないから意味ないよ 笑」




『愛が持ったら出来るのにね 私も買って貰おうかな』




「うん ねだちゃえ」




『うん♪』




そんな話をしながら私と愛は下駄箱に向かった。




他愛のない話をしながら帰る。




『部活、何入る?』




「私は吹奏楽か合唱かなぁ 愛ちゃんは?」




私は小学校から割と音楽が好きだった。




『愛は陸上かなぁ』




愛は活発なだけあって陸上は愛らしと思った。