歩いていると公園に差しかかった。




『咲!?』




誰に呼ばれたような気がして公園のほうに目をやった。




『咲!!』




公園のほうから走ってくる人がいた。




『やっぱり咲だ ここに来てれば会える気がしてずっと来てた 俺 咲とちゃんと話がしたくて……』




走って来たのは修平だった。




「はぁ……」




咲は小さくため息をついた。




「直人 ここでいいや ありがとう」




『じゃあまたな 咲』




「うん また」




直人は空気を察したのか何も言う事なく立ち去った。




『あいつと仲いいの?』




「ただの友達」




『そっか…… ここじゃなんだからベンチ行こ?』




「うん」




咲と修平はベンチに腰をおろした。