そして次の日から咲は学校へ行かなくなった。




修平からは毎日、電話やメールが来る。
だけどどれも応えようとはしなかった。




学校へ行かなくなって一週間。
咲は気分転換に外に出る事にした。




歩いているとあのコンビニが見えた。
賑やかに響きわたる声。
目をやるとやっぱり直人達がたむろしていた。




咲は直人達のほうへ歩き足を止めた。




『何だ!?』




直人は咲に気づき言った。




「私もいれてくれない?」




『別にいいけど……』




『直人 何だよ その言い方!?』




たくが言う。




『全く直人はぶっきらぼうなんだから どうぞどうぞ』




女の人がそう言いながら咲の入るスペースをあけてくれた。




「ありがとございます」




『敬語何かやめなよ タメ語でいいよ』



そう言いながら女はタバコに火をつけた。




「あの 私にもくだ…… 私にも頂戴!!」




『いいけどこれ強いよ!?』




『お前タバコ吸えんの?』




直人の問いかけに首を横に振る。




「いいの 頂戴」




咲はタバコを貰い火をつけ吸った。




「ゲホッ ゴホッ」




案の定、咲はむせる。




『だから強い言ったのに 大丈夫?』




「大丈夫」


『たっく お前には強すぎだよ』




そう言い直人は咲からタバコを奪うと自分で吸ってしまった。