『とりあえずこれ飲んで落ち着きな?』




1人の女がコンビニで缶コーヒーを買ってきてくれたのか咲に渡した。




「ありがとうございます……」




咲は受け取り一口飲んだ。




『お前家帰れるか?』




コクンと頷く咲。




『送ってやるわ』




直人は咲にヘルメットを渡しスクーターの後ろに乗るよう促した。




『ちょっとせめぇけど 道案内しろよ?』




コクンと頷く咲。




『じゃあ俺ちょっとこいつ送ってくるわ』




『行ってら~』




たく達が手を振る。




『お前捕まってねぇと落ちるぞ?』




直人は咲の手を自分の腰に回し捕まらせバイクを走らせた。




『お前道こっちでいいのか?』




「さっきの道左……」




『あぁ゛道案内しろ言っただろ!?』




直人はUターンし道を戻った。




『この道左か?』




「うん……」




「そこの家」




『これか?』




「うん」




咲はバイクから降り玄関へ向かった。




『ちょい待て ヘルメット』




「ごめん……」




直人は咲の頭からヘルメットを外した。




『お前携帯持ってたよな?』




コクン




『ちょい貸して』




咲は直人に携帯を渡すと直人は携帯に何かを打ち込んだ。


『これ俺の携帯 何かあったら電話でもメールでもしろ じゃあな』




そう言い咲に携帯を渡すとバイクで走り去って行った。