職員室に向かう途中、直人の姿があった。




直人は職員室に向かわず下駄箱に向かった。




「林くん」




『んぁ?』




咲は思わず声をかけた。




不機嫌そうに咲を見る直人。




「職員室行かないの?」




『行くわけねぇじゃん』




そう言い直人は帰ってしまった。




これが咲と直人の初めて交わした言葉だった。