「おはよう、千沙ちゃん」


「お、おはようございます」


朝、昨日と同じように、いったんホームに下りた堀口先輩と合流した。



「おはよう、堀口」


「げ、樋渡」



堀口先輩は、あたしの隣に立つ樋渡さんを見て、顔をしかめた。


対して、樋渡さんはにっこりと笑顔。



…だけど、なんか寒い。


二人の温度差が冷ややかなんですけども…!



顔が引きつってしまうあたしの前で、

樋渡さんと先輩のやり取りは続いていた。



「今日から私も一緒に行くから、よろしくね」


「ええ~!?」



先輩があからさまに嫌そうな声を出した。


思わず、クスリと笑ってしまう。