席には着かずに、そのまま話を続ける。 「でも、自分を貫くだけで、誰かをいじめたりはしないし、 そういうことするヤツを嫌うタイプだったかも」 「だから、千沙ちゃんを助けてくれたのね~! よかったね」 「うん、でも――」 一緒に登校しようって言われたことを相談しようか、迷った。 だけど、ガラッとドアを開けて佐野先生が入ってきて、話はここまでとなった。