「俺のモノになってくれ」 「先生…!」 「バカ、先生じゃなくて祐輔だ」 先生の唇が近づき、あたしに触れる。 何度も何度もキスをかわし、先生は唇を少しだけ離した。 祐輔の息があたしの体を熱くする。 祐輔はとても真剣な顔であたしを見た。 ドキンと胸が高鳴る。 祐輔の声が静かに響いた。 「先生なんて言わせない」 そうして胸につけられたネックレスの先には銀色に輝くリング。 じわっと瞳が熱くなる。 「ゆうす――」 すべてを言い終わる前に、あたしは目が覚めた。 「…夢?」