だから、不安がないわけじゃないけど、一緒に肩を並べられる。



周りにたくさんの人はいるけど、あたし達の関係を知ってる人はいないんだと思ったら、


心が軽い。



ニヤけてしまう口もとを引き締めながら、

市役所を目指した。






「はい、確かに受理しました。

おめでとうございます!」



着いた市役所で、すっごくドキドキしながら婚姻届を提出したら、

思ってたよりもすぐに手続きは終わった。


お姉さんの笑顔に笑顔を返しながら、なんだかちょっと拍子抜け。



たったこれだけで、夫婦…?



婚姻届と一緒に提出する戸籍謄本を取りに行ったり、

両親に同意書を書いてもらったり。


準備の方が大変だった。