結局入学式には、間に合わず、先生にたっぷりと絞られたあげく、教材を運ばされていた。

「メンド、つーか教室何処だし〜!!」
かなりの量がある。
角を曲がると、誰かの足に躓いた。

「きゃ!」
茉琴が教材を床に、はでにぶちまけた。
「だっさー」
「鈍クセ〜」
少し後ろから声が聞こえた。
「いったぁ〜」
茉琴は、起き上がると声がした方をみた。
そこには、三人の女子と四人の男子が座り込んでいた。
女子は、栗色の髪をしていて、男子は、金髪や、茶髪をしている。
「あのさ、そんなとこ座んないでよねジャマだし」
茉琴が睨み付けた。