茉琴の家から学校までは、歩いて20分くらいでつくことができる。

「ぁ…桜が咲いてる」
茉琴は、桜の木に近づいた。
桜の花びらが
ヒラヒラと
散り始めている。


「きれい・・・」
木の幹に手を触れた。
この桜の木は
樹齢二百年で、
幹がとても太い。

ザアアアア――……
と風が吹いた。