「もー。悠夜のばか!まぢはずかしー」
風美が顔を赤らめた。
俺は、そんなことよりも今朝あったあの、茉琴の方が気になってしかたがなかった・・・。


結局、言い出したのは、俺なのにすぐに帰った。
その帰り道、考えるのは、何故、アノとき手を貸す気になったのか…だった。

「はぁ………」
春になったばかりで、外は、寒かった。
いつもの帰り道とは、少し違う道を選び、帰った。