「さっきも言ったかもしれないけど………


初めて君を見たときから

他の人とは違う何かを感じてたんだ。

何か大きなものを抱えてるような気がして。


でもあの時はまだそれが何か気づけなかった」



先生の言葉1つ1つに、胸が締め付けられる。



それと、、

って先生は続ける。




「君のおじいさんのカルテを整理していたら、、、君のカルテが出てきたんだ」




え?




まあ、探したっていう方が近いかもねって先生はいう。






「体、ホントは強くないんでしょ?



おかしいとは思ってたんだ。


確かにあの時君はとてもつらそうで、食事もろくに取ってなかった。


睡眠だって、十分じゃなかったのかもしれない。


倒れてもおかしくないって思うのが普通かもしれないけど………




でも君の熱の上がり方は尋常じゃなかったし、気を失って倒れることも多かった。




倒れて診察したとき、、、



本当に酷い貧血と栄養失調で。


胸からははっきりと雑音が聴こえた」





そっか、




やっぱり診察されてたんだね、、、、