「俺が死にたいのか、って言っても、相手にされなかった。
案の定、君は自殺しようとしたよね。」
まぁつまりはね、
って先生は続ける。
「そんなに意志の強い君が、簡単に死ぬことを諦めると思う?
いきなり改まって敬語使ってそういうこと言ってくるし、嘘としか思えなかったよ。」
そう言って先生は、あたしの手を握ってきた。
ビクっとして、体が強張る。
「もう我慢しなくていいんだよ。
俺が君の支えになる。
何があっても全力で守るから………
君は誰にも必要とされてないって言ったくど、あれは違うよ。
俺には君が必要なんだ。」
え?
いまなんて………
「好きなんだ、君のことが。
もう放ってなんておけないよ。
だからお願いだから。
もう死ぬなんて考えないでくれ。
頼むから……
俺のためにも生きてくれ。」
先生の………先生のために?
「先生の……ために?」

