「もっと早く気づいてあげるべきだった。
こんなに苦しんでいたのに……
時間がなかったなんて、言い訳にもならないよ。」
違うよ先生………
先生のせいじゃない。
そう言いたいのに、何故か目に浮かんできた涙が零れそうで、言うことができない。
やだ…………
なんで涙なんか……
人前で、絶対涙なんか見せたくないのに…………
「君が倒れて気を失った時、
やりきれない気持ちになったよ………。
俺は何をしてたんだろう、ってね。
でも、、、目を覚ました君は、おじいちゃんのそばにいたいって、ベットから抜け出したんだ。
正直俺にはわからなかった。
自分が倒れて凄く苦しそうで辛そうな顔してるのに、そこまで頑張る君が」
そこまで言って先生はため息をついてから、また話し始めた。

