「無視してないで
なんとか言ったら!?」
「落ち着け。
熱があがる。
黙って俺の話しを聞け」
「まず始めに。
死ぬなんて考えるな。
君はいま色んなことが重なって、凄く辛いのかも知れない。
でもな、
世の中には生きたくても生きられない人だって沢山居るんだよ!
君のおじいさんのようにな…………」
おじいちゃん、って言葉を聞いた瞬間、涙がこみ上げてくる。
「君が死んでおじいさんが喜ぶと思うか…………?
きっと凄く悲しむよ。
自分のせいだって責めるだろう。
それに、今君は俺の患者だ。
勝手に死ぬことは俺が許さない」
堪えてるのに、目尻から涙が流れてく。
それと、、、
まだ何か言おうとしてる。
意識がはっきりしない。
ケホッ…………ケホッ
「死んでもだれも悲しまないって言ってたけど………
俺は悲しいよ、君が死んだら」
え………………?
それって…………
どういう意味?
そう聞きたかったけれど、
強烈な睡魔に勝てず、暗闇に落ちて行った……。

