悲しくなんかないはず。
自殺防止のためか、高くはないが柵がある。
熱のためか、まだだるい体に鞭を打って柵を越えた。
柵を背にして、下を見た。
地上では、早朝ということもあってか人通りが少ない。
車もまばらで、ほとんど走ってない。
あたし、落ちたらどうなるのかな……………
ふと思った。
車にだけは、引かれたくないかな………
往生際が悪い。
死んだらなにも感じないはずなのに、、
怖いと思ってしまう。
あと一歩、、、、
あと一歩踏み出す勇気があれば
この一歩で、、、
楽になれる。
待っててね………
おじいちゃん…………。

