「おじいちゃん……
ごめんね、1人にして。
もうあたしが傍にいるから、大丈夫だよ」
おじいちゃんの手を握りしめ、そう話しかける。
病室には無機質な機械音だけが響わたる。
どうしてこうなっちゃったんだろう。
大好きなおじいちゃん。
もし
もしあなたが死んでしまったら
私も一緒に………
ピーーーーーーーー
え?
「おいっ!!
除細動もってこい!
点滴全開で落として!!」
誰かが必死で心臓マッサージをしてるけど、
あたしの目には
それはまるでモノクロのようにしか映らなかった。
その日午前4時35分
おじいちゃんは永遠に覚めない眠りについた。

