「だから、大丈夫だって言ってんじゃん。
あんたにはあたしのことなんて関係ないでしょ?
あたしのことなんてどうでもいいから、
おじいちゃんのことお願いします」
そう言って起き上がろうとしたのに、
「ダメだって言ってるだろう」
すぐさまベッドに押し戻される。
悔しいけど今のあたしの力じゃ押し返すちからなんてない。
なんなの!!
まじムカつく!
「別にあたしがどうなったって、あんたには関係ない。
直ぐにでもおじいちゃんの傍に行きたいの。」
あんたには悪いけど、これ以上無駄に過ごしたくない。
ベッドから立ち上がり、ふらつきながらも病室を出ようとした。
「死にたいのか!」
後ろでそう声がした。
死にたいのか、か。
「別にあたしは死んでも構わないです。
それより今はおじいちゃんの傍についていてあげたいの」
そう言って、あたしは病室を出た。

