あれ……?
ここは……どこ………………?
腕に点滴がつけられており、ベッドに寝かされていることから、ここが病院だと気づく。
まだだるい体を起こそうとした。
体の節々がいたい。
あぁ、倒れた時に打ったのかも………。
急に、虚しさが襲ってくる。
ばかみたい。
ちょっと風邪引いたぐらいで倒れちゃうなんて。
1秒でも長くおじいちゃんの傍についていてあげたいのに、
こんな所で寝てる場合じゃないのに、
起き上がろうとしても、上手く体が動かない。
コンコンッ
そのとき、誰かがドアをノックした。
「失礼します………
目、覚めた?」
「…はい、、」
「体調どうかな。
覚えてる?
君おじいさんの病室で倒れたんだよ。
どうしてこんなに無理したの?
熱もかなりあったし、つらかったでしょ?」
ベッドに寄りかかって、熱を確認してくる。
白衣のネームプレートには桜井の文字。
おじいちゃんの担当の先生だ。

