「君、もしかして麗さん?」
何で知ってるのか分からなくて、目を見開く。
「やっぱり。
ちなみにお母さんから聞いたんだ」
「おじいちゃんは、、
話せる状態じゃなかったんですか?」
ぐっと涙をこらえてそう言った。
「それが、、、
君が来る数分前、容体が急変して………
目覚めるかどうかは………
断言出来ないんだ………………」
誰も頼らない、
そう決めたから、
泣くのを堪えた。
無理やり作った笑顔で、
「そうですか。
おじいちゃんのこと、最後までよろしくお願いします。」
そう言った。
そう、あたしは大丈夫。
辛くても、壊れたりしない。
きっと1人で乗り越えて行ける。
ね?
そうだよね?
麗………………

