声のした方向にいたのは・・・
『・・・小川』
「離せよ」
小川はあたしの腕を掴む人にどすのきいた低い声で言っている。
「・・ちっ」
小さく舌打ちをしたその人はあたしの腕を放し、どこかへ走っていった。
腕を離され、力も抜けて、あたしはその場にしゃがみこむ。
そんなあたしの肩を小川が慌てて支えた。
肩に伝わる小川の熱になんだか急に安心してしまう。
「・・・大丈夫か?」
いつもの声のはずなのに、その声はいつもよりも優しい。
だから余計あたしの力は抜けていた。
「ごめんな」
そんなあたしを切なそうに見つめた小川が自分の胸にあたしを引き寄せる。
抱きしめられてる。
『・・・なんで謝んの?』
今日のはあたしが悪いのに。
「だって俺、お前の彼氏じゃん」
当たり前のように言われたその言葉がいつもは不自然に思うのに今日は自然に思えた。
『・・・馬鹿じゃない?』
だって彼氏って言ってもクリスマスまでの間でしょ?
『・・・小川』
「離せよ」
小川はあたしの腕を掴む人にどすのきいた低い声で言っている。
「・・ちっ」
小さく舌打ちをしたその人はあたしの腕を放し、どこかへ走っていった。
腕を離され、力も抜けて、あたしはその場にしゃがみこむ。
そんなあたしの肩を小川が慌てて支えた。
肩に伝わる小川の熱になんだか急に安心してしまう。
「・・・大丈夫か?」
いつもの声のはずなのに、その声はいつもよりも優しい。
だから余計あたしの力は抜けていた。
「ごめんな」
そんなあたしを切なそうに見つめた小川が自分の胸にあたしを引き寄せる。
抱きしめられてる。
『・・・なんで謝んの?』
今日のはあたしが悪いのに。
「だって俺、お前の彼氏じゃん」
当たり前のように言われたその言葉がいつもは不自然に思うのに今日は自然に思えた。
『・・・馬鹿じゃない?』
だって彼氏って言ってもクリスマスまでの間でしょ?

