先生、お願い



俺のスリッパの音が聞こえたのか莉緒奈は自室から出てきてにっこりと笑った


「おかえり、先生」

「・・・寝てたのか?」

莉緒奈の目尻には軽い涙の跡


「うっうぅん、泣ける小説読んでたの♪」

そうやって俺にも思考の海に落ちていたことも話さない莉緒奈