「じゃあ今から行くか。」
「え？」
「お前んちに英語、教えに行く。」
「今から？！」
「うん。」
少し気まぐれ君です、竜矢は。
まぁ好きだから許しちゃう・・・笑
私の家に着いて
早速英語の教科書なり
参考書なり
プリントなり・・・
ドンッと
机の上に置いた。
「お前、これ全部出来ねぇの？」
「うん！」
「うんって・・・」
私は英文がズラーっと並んだ教科書を
開いて見せた。
相変わらず気持ち悪くなる・・・
「で、どこから。」
「ここから。」
「んーっと・・・これはtoが不定詞の・・」
説明し始めた竜矢の真剣な顔に
思わず見とれた・・・
「日向。聞いてんのか？お前。」
「・・えっあ、ごめん！」
「何ボーっとしてんだよ。」
「んー・・・竜矢に見とれた。」
「は？////」
いつもはクールで比較的無表情の竜矢が
少し照れながら戸惑った。
