・・・・は?

夜の支配者?

猫又?

何だそれは・・・。

作り話みたいじゃないか。

そんなこと急に言われても信じれるわけがない。

と、頭の中でいろいろ文句を言ってみた。

「・・・えーと・・・。なんて呼べばいいの?セスラ?」

とりあえず、こいつがとんでもない厄介者だと分かった。

『ガキが気安くわしの名を呼ぶでない!』

「だからちゃんと名前で呼んでくれよ!千影ってさ!」

『なんじゃと?わしのような高貴なものがおぬしのような下っ端の名前を呼ぶじゃと?お主、礼儀が全然なっとらん!お遊びも体外にしてほしいものよ。前のご主人はもっとクールでいらっしゃったというのに!なんじゃこいつは!気品のかけらも無いではないか!』
・・・こいつ!

さっきから前のご主人とやらと僕を比べて僕をけなしやがって!!

・・・あれ?

ちょっと待てよ?

「前の」ご主人?

「前の」?

「・・・って、ちょっと待ったぁああ!」

『今度は何じゃ?騒がしい』

「お前、さっきから前のご主人がどうのこうの言ってるけど、何?前のってことは今度のお前の主人は・・・まさか僕!?」