海と少女と介護士と

「なぁ、海羅。」

「何?」

「俺が居なくなると、寂しい?」

「え・・・・・・。」


海羅は青色の本を床に落としてしまった。
いつも大事そうに持っている青色の本を俺の一言で簡単に落としてしまった。


その時の海羅は


確かに泣いてた。


海と同じ。


しょっぱい水をたくさん流してた。



「海羅・・・・・・。」

「やだぁ・・・お兄ちゃん・・・。」


海羅が車椅子から崩れ落ちるように俺の足に抱きついた。
俺はしゃがみこんで海羅を優しく抱きしめた。