「おはよう。」 「おは。」 遅刻しそうになった私をチカが引っ張って来てくれた。 席に座り、私の後ろに座る廉の周りには純とその他男子、女子が集まってきた。 「ちょっと、碧。」 「なに?」 チカにトイレに連れてかれた。 「見たでしょ。」 「何を?」 「周りの反応とか…」 「あのね、私が言うのもなんだけど恋は先手必勝だから、先にアピールした方が勝ちなの。」 タイミング良くチャイムが鳴った。 「ほら、行こう!」